日本人の主食として、食卓を支える「お米」。
私たちの心とカラダに活力を与えてくれるお米ですが、こんなお悩みはないでしょうか?
「お米の保存はどうするのが一番いいのかな」
「冷蔵がいいと聞くけど、お米を入れるスペースがない……」
「常温でも安心できる保存方法はないのかな」
「ちゃんと保存したはずなのに、ムシがわいてしまった!」
「お米は冷凍保存していいの?」
お米は重量があり、ある程度のスペースも必要であることから、とくに人数の多いご家庭だと、その保存にお困りの方もいらっしゃると思われます。
ちなみに、いまご家庭にあるお米を購入してきた袋のまま保存されていませんか?
また、台所のシンク下や風通しの悪い場所、熱のこもる場所に置かれていないでしょうか。
もし、そのような保存状況であれば、すぐに見直す必要があります。
お米は肉や魚、野菜と同じく「生鮮食品」です。
間違った保存で鮮度が落ちてしまえば、おいしく召し上がることはできません。
当記事では、ふわふわモチモチのお米がいつでも食べられるよう、適切な保存方法をご紹介。
また、お米の保存に役立つアイテムや、冷凍保存についても解説いたします。
正しい保存は劣化を抑制するだけでなく、お米にふくまれる豊富な栄養を維持できます。
炊きたての風味をいつも味わい、健康な食生活を送りましょう。
お米の保存|覚えておくべき3つの心得
お米は保存方法だけでなく、保存期間や取扱いについても知っておく必要があります。
鮮度を守るために必須の内容となりますので、必ずご確認ください。
- 保存期間の目安
- 高温多湿、水気に要注意
- 使用した容器は必ず洗浄
それでは確認していきます。
① 保存期間の目安
お米は日持ちするイメージをおもちではないでしょうか。
精米したお米は空気にふれた瞬間から酸化がはじまり、劣化していく食品なのです。
明確な保存期間は設けられていませんが、おいしく食べられる目安は以下が一般的とされています。
上記期間を過ぎたからといって食べられない訳ではありませんが、鮮度や旨みが低下しますので、精米したお米は早めに食べきるようにしましょう。
また、お米を購入するときは「精米日」を必ずチェックしてください。
② 高温多湿、水気に要注意
お米は高温や湿気、水気に弱くデリケートな食品なので、保存場所はとくに注意する必要があります。
また、手や計量カップが濡れたまま触ってはいけません。
お米が濡れたまま放置すると「カビや害虫の発生原因」につながってしまいます。
「お米を暑がらせない、湿らせない、濡らさない」保存を心掛けましょう。
③ 使用した容器は必ず洗浄
保存容器が空になったら必ず洗浄し、しっかり乾かしてから再利用してください。
洗浄せずに使用すると、古いお米のヌカやカスから虫が発生することがあります。
容器の清潔はつねに保ちましょう。
なお、ジップロック袋を使用する場合は使いまわしをせず、新しいものにお取替えをおすすめします。
冷蔵|お米に最適な保存方法
食材の鮮度を維持するために、大切にしなければいけないのは「保存環境」であり、お米の保存にもっとも適した環境は「冷蔵」といえるでしょう。
ただし、単に冷蔵すればよいのではなく、適切な方法で保存する必要があります。
ポイントをまとめますので、ご参考になさってください。
- 環境|弱冷スペースに保存
- 容器|密封容器に入れかえ
- 冷蔵向け|おすすめの保存容器を紹介
環境|弱冷スペースに保存
冷蔵庫内は湿度が低く温度も一定なので、お米の保存にピッタリの環境です。
お米を購入したら、早めの冷蔵をおすすめします。
なお、冷蔵する際、次のことに注意してください。
- 冷やしすぎるとお米が傷むので、野菜室やドアポケットなど、弱冷スペースに保存
- お米はニオイが付着しやすいので、ニオイの強いものを周囲に置かない
容器|密封容器に入れかえ
お米は「密封容器」に入れかえることで、鮮度を長持ちさせることができます。
ニオイうつりや必要以上の冷気からお米をまもり、より安全な保存環境をつくりましょう。
弱冷スペースだけでは場所の確保がむつかしいかもしれませんが、小分けができる保存容器も販売しておりますので、それらを上手く活用しながらご対応いただければと思います。
冷蔵向け|おすすめの保存容器を紹介
冷蔵庫に収納できる保存容器をいくつか紹介いたします。
お米の保存に特化したものから、他の食品に対応できるものまで、バリエーションが豊富です。
食材の保存をよくされる方は、お米と併用可能な容器を選ぶことで、家事の効率化にもつながります。
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ペットボトルは密閉性にすぐれ、冷蔵庫のドアポケットにも収納できます。
ボトルの口が狭いので、お米を入れるときは漏斗(じょうご)を使用するとよいでしょう。
ペットボトルで保存する際は、使用するたびに必ず洗浄し、念入りな乾燥を忘れないでください。水分の付着や不衛生な使用は、カビや害虫の発生、劣化の原因となります。
常温|注意が必要な保存方法
お米はおそらく、多くのご家庭で常温保存されているかと思われます。
なかには冷蔵スペースを確保するのがむつかしく、常温保存せざるを得ない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
冷蔵にくらべ劣化のリスクは高まりますが、適切な方法さえとっておけば、常温保存も可能です。
その際、注意することをまとめますので、お米に負荷のかからない環境で保存しましょう。
- 環境|高温多湿をさけた涼しい場所
- 容器|購入した袋のまま保存しない
- 常温向け|おすすめの米びつを紹介
環境|高温多湿をさけた涼しい場所
前に解説したとおり、お米は高温や湿気、水気に弱くデリケートな食品です。
直射日光や高温多湿をさけ「風通しのよい涼しい場所」で保存しましょう。
台所の収納スペース、なかでもシンク下は湿気や熱がこもりやすく保存NGの環境です。
鮮度が落ちるだけでなく、カビや害虫の発生原因となりますので、このような場所で保存してはいけません。
冬場だと暖房がきいていない場所でも弱冷効果が見込めますので、季節で保存場所を調整するのも良いでしょう。
ただし、湿気がこもらない風通しのよい場所を選ぶ必要があります。
気温が20度を超えると湿度が上昇し、お米の劣化スピードを早めます。常温で保存するときは環境に十分配慮したうえで保存するよう心掛けてください。
容器|購入した袋のまま保存しない
お米を購入した袋のまま、保存されていませんか?
袋が未開封であっても、そのまま保存するのはやめましょう。
なぜなら、米袋は通気を目的に細かい穴が開いているものが多いからです。
実例として、未開封の状態でムシが発生したケースも多く見受けられます。
お米は空気にふれると、酸化する食品です。
高温多湿にも弱いため、常温保存するときは「米びつ」など、専用容器で保存することを強くおすすめします。
常温向け|おすすめの米びつを紹介
常温保存のポイントは「いかにお米にかかる負荷をなくすか」です。
とはいえ、高温多湿の季節やご自宅の間取りによっては、その対応にも限界があります。
こういった懸念を軽減するのが「米びつ」です。
お米に特化した保存容器ですので、熱や湿気、防虫対策にもすぐれます。
多少の費用はかかりますが、お米の安全や鮮度の維持、長年の使用を考えれば検討する価値アリです。
部屋の空きスペースを有効活用できるものや、景観を損ねないデザインもありますので、ご覧になってみてください。
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冷凍|可否は「炊飯の有無」で決定
ここからは、冷凍保存について解説いたします。
「冷蔵保存」が最適なだけに、冷凍してもよいと思ってしまいがちですが、実はそうではありません。
冷凍できるか否かは「炊飯の有無」で決まります。
- 冷凍OK|炊いたごはん
- 冷凍NG|炊いていないお米
- 冷凍向け|おすすめのごはん容器を紹介
それでは詳しく見ていきましょう。
冷凍OK|炊いたごはん
炊いたごはんは、翌日までに食べるのであれば冷蔵でもよいのですが、それ以降は「冷凍」するようにしましょう。
ごはんが熱く、水分を含んでいるうちにラップに包み、粗熱をとってから冷凍します。
手で触れたとき、ほんのり温かいぐらいまで熱がとれたら、冷凍して大丈夫です。
以下のようにすることで、ごはんが硬くならずおいしく冷凍保存ができます。
- ごはんが炊けてから早めに包むことで、水分を閉じこめ、ふっくらした状態を保てる
- あたためにムラが出ないよう、包むときは厚みを均一にしておく
冷凍だと約20日間の保存が効きますが、徐々に風味が落ちますので、できるだけ早めに食べましょう。
冷凍NG|炊いていないお米
「炊いていないお米」は冷凍しないでください。
粒のなかの僅かな水分まで凍ってしまい、ひび割れを起こします。
また、お米がもつ旨みや食感まで落ちてしまいますので、「冷蔵」で保存しましょう。
冷凍向け|おすすめのごはん容器を紹介
炊きたての旨みをそのままに、おいしく冷凍できる保存容器を紹介いたします。
冷凍ごはん容器は著者も愛用しており、ご飯を炊く時間がないときや、仕事帰りにおかずだけ買って帰るなど家事の節約にもなり、とても助かっています。
ごはんが硬くなることがありますので、お米を炊くときは水を少し多めにするのがおすすめです。
あたためる際は電子レンジで少し加熱してから、水を少々混ぜあわせ、再加熱するとやわらかく仕上がります。
家事や仕事で忙しいときに重宝できるので、ぜひ使っていただきたいアイテムです。
【 PR 】 | ポイント | 二重構造容器が外気に熱を伝えにくくすることで、あら熱をとることなく炊きたてのおいしさを冷凍保存 凸型底が熱を受ける面積を広げ熱伝導率もアップするため、ごはん全体をムラなくあたためる 容器内を蒸気(水分)が循環することで、ごはん全体をふっくら仕上げる フタ裏の突起に触れた蒸気(水分)が水滴となって、まんべんなくごはんに水分を浸透させる |
【 PR 】 | ポイント | お米マイスター「徳永真悟氏」との共同企画品 フタをしたまま電子レンジで加熱でき、ごはんをムラなくふっくらと温められる ごはん一膳分(中サイズ:約180g)が冷凍可能(全3サイズ) 容器内にすのこパーツがあることで、余分な水気を下に落とし、ごはんのべたつきを防止 角や凹みもなく洗いやすいデザインなので、お手入れしやすく衛生的(食器洗い乾燥機OK) |
【 PR 】 | ポイント | 素材表面に抗菌効果があり、細菌の繁殖などを抑制し安心安全 レンジであたためる際、容器内パーツのザルが蒸し器のようにごはんをふっくら仕上げる 洗いやすくかさねて収納ができ、保存に便利(満容量:270ml|ご飯1膳:150g) シュウマイなど蒸し料理にもおすすめ |
開封した味噌は常温保存NGです。
また、未開封であっても高温多湿の環境は避けなければいけません。
味噌の保存は「冷蔵」もしくは「冷凍」を心掛けてください。
正しい保存と取扱いで、芳醇な香りと味わいを持続させましょう。
品数が豊富な反面、違いが分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方のために、味噌の種類や見分け方を解説いたします。
全国各地の味噌も紹介しておりますので、ぜひチェックしてみてください。
お米の賞味期限は「保存環境」と「容器」で決まる
お米の保存方法について解説いたしました。
最後にポイントをまとめます。
- お米は弱冷蔵保存が最適だが、それが出来ないときは高温多湿をさけ、風通しのよい場所に保存する
- 密封容器、あるいはお米専用の米びつで保存する
- 炊いていないお米は冷凍保存しない
- 濡れた手やモノでお米をさわらない
- 精米したお米はできるだけ早めに食べきる
お米は長期保存がむつかしい食品ですが、正しく保存すれば劣化を抑制し、鮮度をキープできます。
風味と食感が豊かな炊きたてごはんで英気を養い、毎日をエネルギッシュに過ごしましょう。