2010年の発売以来、高機能かつ洗練されたデザインで人気を博す「BALMUDA GreenFan」。そんなロングセラーシリーズについて、以下のような疑問をお持ちではないでしょうか。

「The GreenFanとStudioモデルの違いとは?」
「それぞれの機能や特徴を詳しく知りたい」
「バルミューダ扇風機のメリット・デメリットとは?」
インテリア家電として名高いバルミューダ扇風機ですが、その違いや実用性も気になるところです。扇風機は使用する環境や用途との「相性」もあるため、十分な効果を得るには特性を知っておく必要があります。
そこで当記事では、両モデルを愛用する著者が「モデルの違い」や「機能」を徹底解説。また、実際に使用するなかで感じたメリットやデメリットについてもお伝えしていきます。



著者は2019年に「The GreenFanモデル」を購入。エアコンとの併用が目的でしたが、使用していくうちに用途が増え、使い回しが面倒になったため「Studioモデル」を追加しました。
今や扇風機は「涼を得る」だけの家電とは言えません。季節を問わず生活に活かすことで「節電」や「家事の効率化」、「除湿・換気(空気の浄化)」など暮らしの質を高めてくれます。
バルミューダ扇風機の違いや強み、懸念点を明確にし、ご自身のライフスタイルに最適なモデルを導入しましょう。
バルミューダ扇風機|モデル紹介


はじめに2種類のバルミューダ扇風機をご紹介。GreenFanシリーズは送風機能に特化した「サーキュレーター」も展開されていますが、当記事では以下の型番モデル「オールシーズンファン(扇風機モデル)」について解説いたします。
バルミューダ扇風機の強風レベルを選択すれば、風が遠くまでしっかり行き届き、サーキュレーターとしてもご活用いただけます。やわらかな微風からパワフルな風まで「上質な風」を上手く使い分けましょう。
① The GreenFan|EGF-1800
ブランドの原点となった空調家電の先駆けモデルです。形状や大きさは従来の扇風機に近く、落ち着きのあるスタイリッシュデザインが多様な空間テイストに違和感なく馴染みます。
The GreenFanモデルは「汎用性」に長けており、以下のような方におすすめです。
- 大小さまざまな部屋で使用したい
- 脱衣所など狭いスペースで使用
- 持ち運びの頻度が高め
- 卓上に設置したい(高さ調節可)
- リモコン機能がほしい
- コードレスで使用したい(※注)



著者の体感では「使いやすさ」はGreenFanモデルのほうが上です。機能も充実しており、場所をとらず持ち運びしやすいので使い回しが手軽に行えます。
② GreenFan Studio|AGR01JP
The GreenFanのアップデートモデルとして2024年に誕生しました。脚のデザインを「三脚型」に変更し、風量に「ジェットモード」を追加搭載。1.8mだった電源コードは「3m」になり、耐久性も強化されています。
アトリエなどの制作現場にインスパイアされたデザインは、他と一線を画す佇まい。「高性能」と「上質さ」を併せもつStudioモデルは、以下のような方におすすめです。
- 広めの部屋やオフィス、店舗で使用
- 設置スペースに余裕がある
- 持ち運びの頻度が少なめ
- 洗練デザインで部屋のムードを高めたい
- より強力な風で換気や除湿を行いたい



Studioモデルの三脚は畳むことができず脚幅が広いため、移動にやりづらさを感じました。設置スペースに余裕があり、持ち運びをあまりされないほうが使い勝手は良いでしょう。
The GreenFanとStudioモデルの違い


両モデルは共通機能のほかに「独自機能」を搭載。その違いについて解説いたします。
それぞれの特性に併せ、スペックをまとめておりますので、使用環境にピッタリのモデルを見極ていきましょう。
The GreenFanモデルだけの機能
使いやすさが特長のThe GreenFanモデルには、以下の機能が備わっています。扇風機を設置する場所や使い方の選択肢を広げることで、実用性が高まること間違いなしです。
- リモコンで遠隔操作
- コードレス対応
- 本体の高さ調節
各機能の詳細を見ていきます。
リモコンで遠隔操作


約8m先まで受信でき、以下の切り替えが可能です。
- 電源のON/OFF
- 風量レベル
- 首振り機能のON/OFF
- 切タイマー設定
「上下の風向き」や「首振り範囲」の調節以外はリモコン操作でほぼ完結。設定を変えるたびに本体まで操作しに行く手間を減らせます。
コードレス対応


別売りバッテリーを購入しコードレス機能を活用すれば、以下のようなメリットが得られます。
- コンセントの位置を気にする必要がない
- コードが邪魔にならない
- 持ち運びがラク
- 庭やベランダなど屋外で使用できる(※注)
バルミューダ公式HP:Battery & Dock
| 充電時間 | 約6時間 | 充電回数 | 約500回(使用状況で変動あり) |
| 持続時間目安 | 風量1:20h 風量2:17h 風量3:6.5h 風量4:1.5h | 価格 | 13,200円(税込) |
本体の高さ調節


The GreenFanモデルは本体を支える脚の「中間ポール」を外し、ショートサイズに調節可能。
部屋をスッキリ広く使いたいときは、デスクやローテーブルなど卓上に設置するのもよいでしょう。
Studioモデルだけの機能


Studioモデルは4段階の風量に加え、約23m先まで空気を動かす「ジェットモード」を搭載。
除湿やカビ対策、換気、衣類乾燥など様々な生活シーンで効果的です。エアコンの風を離れた場所へ届けたいときにも役立ちます。
遠くまで広がる大きな風も活用しながら、快適かつ衛生的な室内環境をキープしましょう。



ジェットモードは本体やアダプターに若干熱をもつため、長時間使用は注意が必要です。著者は1時間の切タイマーを必ず設定するようにしています。
スペックを比較
両モデルのスペックを表にまとめました。以下項目はとくにチェックしておきたいポイントです。実際に使用する「部屋の広さ」や「設置スペース」、「用途」にピッタリのモデルを把握できるよう入念に確認しておきましょう。
- 風量(ジェットモードの有無)
- 風が届く最長距離
- 本体サイズ
- 電源コードの長さ
- 本体の高さ調節
- リモコン機能
- コードレス対応
| The GreenFan|EGF-1800 | Studioモデル|AGR01JP | |
| メーカー販売価格 | 39,600円(税込) | 42,900円(税込) |
| カラー | ホワイト × ブラック ホワイト × グレー ダークグレー × ブラック ホワイト × シャンパンゴールド(メーカー限定) | ブラック ホワイト ホワイト × ブラック(メーカー限定) |
| 風量 | 4段階(風量1~4) | 5段階(風量1~4 / ジェットモード) |
| 風が届く最長距離 | 約15m(対応畳数:30畳) | 約23m(対応畳数:40畳) |
| 首振り範囲と上下角度 | 左右それぞれ75° / 上19° / 下11° | 左右それぞれ75° / 上24° / 下11° |
| 本体サイズ | 幅 33.0cm × 奥行 32.0cm × 高さ 87.1cm | 幅 59.8cm × 奥行 52.0cm × 高さ 90.0cm |
| 重量 | 約4.1kg | 約3.6kg |
| 電源コードの長さ | 約1.8m | 約3.0m |
| 消費電力 | 1.5W ~ 20W(バッテリー非充電時) | 1.5W ~ 36W |
| 本体の高さ調整 | ◯ | ー |
| リモコン機能 | ◯ | ー |
| コードレス対応 | ◯ | ー |
| 切タイマー | ◯ | ◯ |
| オートパワーオフ | ◯ | ◯ |



「どちらのサイズが適当」で「どの機能が必要か」を精査したうえ、モデルとカラーを決定するのが理想です。そうすることで機能的ベネフィット(製品から得る利益)が高まります。




両モデルの共通機能


モデルの違いに続き、「共通機能」についても解説しておきます。扇風機の実用性を高める機能が搭載されており、室内の空気環境や用途に合わせた細かい設定が可能です。
それでは見ていきましょう。
風量レベルを選択|4 or 5段階


バルミューダ扇風機は4段階、もしくは5段階の風量レベルからお好みの風を選択可能。自然界のそよ風を思わせる「微風」から「強力な風」まで、ブランドがこだわった「大きく広がる風」を感じられます。
著者の体感をもとに「風の強さ」と「動作音」をまとめました。多少の個人差はあるかもしれませんが、参考にしていただけると幸いです。
| 風の強さ | 【風量1】かなり弱い |
| 【風量2】従来扇風機の「弱レベル」程度 | |
| 【風量3】従来扇風機の「中レベル」程度 | |
| 【風量4】従来扇風機の「強レベル」か「それ以上」 | |
| 【ジェット】かなり強い | |
| 動作音 | 【風量1】まったく気にならない(人間には聞こえない音量|約10dB) |
| 【風量2】まったく気にならない(本体に顔を近づけると微かに聞こえる) | |
| 【風量3】気にならない(静かな場所で近くにいると微かに聞こえる) | |
| 【風量4】気になる(離れていても聞こえる) | |
| 【ジェット】かなり気になる(遠くからでもハッキリ聞こえる) | |
| 著者の使用頻度 | 風量3 > 風量2 > 風量4 > ジェット > 風量1 |



我が家では「風量2~3」を使用するのがほとんど。除湿や衣類乾燥を集中して行いたいときは「風量4以上」を設定します。「風量1」は夏場の就寝時にエアコンと併用するのみです。
風向き調節|首振り&上下角度


バルミューダ扇風機は首振り範囲を最大150°(左右それぞれ75°)まで設定でき、上下角度も調節可能。首振りの範囲は両モデルとも同じですが、上方向のみ「Studioモデル」のほうがやや高めに調節できます。
ジメジメする日は風を広範囲に、カラダに熱を感じるときは直接浴びるなど、室内のコンディションによって送風環境を整えましょう。
バルミューダ公式HP:どこでもターン
切タイマー|オートパワーオフ


以下のようなご経験はないでしょうか?
「帰宅すると扇風機が点いたままだった!」
「家を出たあと、電源を切ったか不安になった」
こんなときに役立つのが「切タイマー機能」です。また、無操作が18時間続くと電源が自動で切れる「オートパワーオフ機能」も搭載。旅行や出張など家を数日留守にするときでも安心です。
とはいえ、消し忘れは電力をムダに浪費するだけでなく「火災の原因」になりかねません。とくに夏場は熱をもちやすく注意が必要です。外出の有無にかかわらず「切タイマー設定」を習慣づけておきましょう。
メリット|ここがスゴイ!


最後にバルミューダ扇風機の「メリット」と「デメリット」を紹介いたします。



我が家にとって扇風機は冷蔵庫や洗濯機と同じく、生活に欠かせない「オールシーズン家電」となりました。ヘビーユーザーのリアルな評価ですので、ぜひ参考になさってください。
それではメリットから見ていきましょう。
デザイン|インテリア映えの洗練さ


バルミューダ製品の魅力として欠かせないのが、多様な空間テイストと調和する「ハイセンスなデザイン」です。今ではオシャレな扇風機も増えましたが、バルミューダはその先駆けと言ってよいでしょう。
国内唯一の総合デザイン賞「GOOD DESIGN」をはじめ、世界トップクラスの「Red Dot Design」など国内外で高い評価を得ています。
バルミューダ公式HP:受賞歴



著者が購入したカラーは両モデルとも「ブラック」です。マットな質感とスタイリッシュなフォルムが高級感を引き立て、室内のムードを高めてくれます。
動作音|風量が中レベルでも超静音



風量1の音量が「約10dB(デシベル)」で、これは「蝶2羽の羽ばたき音」と同レベルにあたります。また、従来扇風機で中レベル程度の風量3でも動作音はまったく気になりません。
風の質|大きく広がるやわらかい風


二重構造の羽根は「風の質」も変化させます。
【プロペラ型の羽根】
「渦状の風」が直進し「人工的な硬さ」を感じる。
【二重構造の羽根】
「渦をなくした風」が通常の約4倍に拡散。「自然界にいるようなやわらかさ」を感じられる。
バルミューダ公式HP:テクノロジー



やわらかい風はカラダを冷やし過ぎず、風から受ける疲労感を軽減してくれます。夏の暑さで寝苦しい夜はエアコンを効かせ、風量1のそよ風を浴びながら休むのもオススメです。
節電①|電気代がとにかく安い


「ブラシレスDCモーター」は省エネ性にすぐれ、消費電力を大幅に抑えます。仮に風量1で「1日8時間×30日」運転した場合、電気代はたった「11円(※注)」。風量や使用時間が増えても、それが原因で電気代が跳ね上がるのは考えにくいと言えるでしょう。
バルミューダ公式HP:省エネルギー性



著者はほぼ毎日、風量2~3を中心に約10時間×2台を使用。夏冬はエアコンと併用しながら15時間前後もザラです。わずかな電気代で生活の質が向上し、とても満足しています。
節電②|エアコンの消費電力を節減


エアコンの電気代でお困りではないでしょうか。扇風機との併用で冷暖房効率を高めれば、エアコンの消費電力削減が期待できます。
空気には「暖気が上、冷気は下」に溜まりやすい性質があるため、温度ムラが生じがちです。エアコンの「対角線上」に扇風機を配置し、「斜め上(天井方向)」に風を送りましょう。空気を循環させ室温を均一に保つことで、無駄な消費電力を抑えられます。
バルミューダ公式HP:サーキュレーター活用
エアコンの風向きは「冷房が上(水平)」「暖房は下」に調節してください。エアコンと扇風機それぞれの設定を誤ると逆効果になりかねません。扇風機の配置や風向きを調整しながら、快適な室内環境を目指しましょう。



著者は夏冬の電気代を2割以上削減できました。エアコンの節電は定期的な掃除も必須。電源のON/OFFを繰り返すと電力を余計に浪費するため、極力控えるのがおすすめです。
汎用性|部屋干し・室内衛生に効果的


バルミューダ扇風機は以下のような使い方にも効果的。首振り機能や角度調節を加えながら、様々な生活シーンで役立てましょう。
- 衣裳部屋や脱衣所の湿気・カビ対策
- 部屋干しの時間短縮・ニオイ対策
- 室内にこもった空気をすばやく換気
- エアコンの風を他の部屋にも届ける
バルミューダ公式HP:便利な使い方



我が家の場合、ジェットモード搭載のStudioモデルが上記使用例の多くを担っています。とくにあたたかい季節は雨量や湿度が高まるため、衣類乾燥や除湿に扇風機は欠かせません。
掃除|カンタン取り外し・水洗い


扇風機はホコリやベタ付きなど、汚れが溜まりやすい家電のため「メンテナンスの手軽さ」もポイント。その点、バルミューダは送風ファンやガードパーツを簡単に取り外せ、水洗いができるので安心です。
汚れが溜まると送風効率が低下するだけでなく、何らかの不具合を起こしかねません。定期的なお手入れを心掛けてください。
バルミューダ公式HP:お手入れ方法



汚れやすいパーツを丸ごと洗え、時間や手間はさほどかかりません。水分が残ったまま使用すると故障や腐食を起こす恐れがあります。しっかり乾かしてから組み立てましょう。




デメリット|ここが気になる


次はデメリットについてです。ユーザーによって個人差はあるかと思われますが、これまで使用したなかで「ここが改善されると、もっと使いやすい」と感じた点を紹介いたします。
バルミューダ扇風機の機能や構造、安全面を考慮すると致し方ない指摘かもしれませんが、今後のアップデートに期待です。飽くなき探求心で「理想をカタチ」にしてきたバルミューダであれば、きっと実現してくれるでしょう。
強風レベルの動作音(風量4以上)
バルミューダ扇風機の「風量4以上」は音がやや大きめです。静音性にすぐれる風量1~3とのギャップが余計にそう感じさせるのかもしれませんが、ジェットモードを起動させるとパワフルな風そのままに迫力ある音を発します。
とはいえ、遠くまで広く行きわたる「強力な風」は大きな魅力。他の扇風機に比べ、音がやたらと大きいわけではありません。強風レベルの使用は短時間にとどめるなど、風量の使い分けをしていただければと思います。



著者の場合、リビングダイニングなど家族が多くの時間を過ごす部屋では、強風レベルをほとんど使用しません。主に衣装部屋の除湿や部屋干し乾燥などに活用しています。
Studioモデルの三脚が使いづらい
バルミューダ扇風機の使用感でもうひとつ気になるのが、Studioモデルの「三脚」です。本体が転倒しないよう「脚幅を広く畳めない設計」になっており、以下のようなシチュエーションで使いづらさを感じました。
- 脚幅があり持ち歩きづらい
- 移動の際、脚がドアや壁にぶつかる
- 設置スペースが狭いと脚が邪魔になる
- 不意に自分の足を引っかけてしまう
他にない「超強力な風」と「三脚デザイン」が魅力のStudioモデルではありますが、ご自宅の設置スペースや持ち運びの頻度を精査したうえ、導入いただくことをおすすめします。



著者は購入当初、様々な場所に移動させながら使用しましたが、上記の使いづらさを感じたため、持ち運びは極力控えています。今ではThe GreenFanモデルが持ち運び専用です。
機能性もさることながら、数々の受賞歴をもつ優れたデザインが人気の「BALMUDA The Toaster」。ブランドのアイコン的存在ともいえる商品の特徴やモデルの違いを詳しく解説していきます。
モデルの優劣は性能でなく「相性」
バルミューダ扇風機の違いや特徴を解説してきました。搭載機能に若干の違いがあるものの、両モデルとも個々の生活シーンに幅広く対応でき、「性能面に優劣はない」と考えます。
ただし、使用する環境や用途との「相性」があるため、その適性によってモデルの優劣は決まってくるでしょう。



著者はTheGreenFanモデルに相性の良さを感じました。様々な場所に設置できる「手軽さ」と「移動のしやすさ」に長けるほうが、自宅の間取りや使い方にフィットするからです。
扇風機はデザインも気になりますが、まずは「部屋の広さ」や「設置スペース」、「使い方」を最優先で選びましょう。そうすることで期待以上の効果を得られるはずです。
ジメジメした夏の暑さを和らげ、冬は足元まであたたかく、一年中快適かつ経済的な暮らしを実現してください。











