世代を超え、多くの人を魅了しつづける「レザージャケット」。
身にまとうほどに深みを増し、オンリーワンの経年劣化を楽しめるファッションアイコンです。
そんなレザージャケットについて、以下のような思いを抱いたことはないでしょうか。
「レザーは好きだけど、重くて動きづらいのがチョット……」
「ずっと着てると肩が凝って、カラダが疲れてしまう」
「生地は硬いし、着心地が苦手」
「ワイルド感を抑えた、気軽に着用できるレザーがあったらいいのに」
「汚れのケアがむずかしい」
レザージャケットは着る人の個性や雰囲気を引きたてる反面、その着心地は少々難のあるアイテムといえるでしょう。
積極的に着用したいアイテムだからこそ、快適性を求めてしまう気持ちはよくわかります。
そこで紹介するのが、このようなお悩みを解消してくれる「Sisii(シシ)」のレザージャケットです。
美しいシルエットや機能性にとどまらず、「洗えるレザー」という独自性まで兼ね備えた逸品。
レザー好きの著者は複数のブランドを所持していますが、Sisiiレザーは年間を通してもっとも活躍しているジャケットです。
当記事ではSisiiレザーの魅力をはじめ、購入される方が気にしがちな「サイズ感」や「洗い方」も解説していきます。
重さや硬さ、ワイルド感など、レザージャケットのイメージを覆すといっても過言ではないSisiiレザーは、着る人に快適かつスタイリッシュ性の高いファッションを提供してくれます。
Sisiiレザーの機能美を知っていただき、新感覚の着心地をぜひ肌で感じとってください。
今までレザーを羽織るのが億劫だった方も、着用する機会が増えること間違いなしです。
Sisii(シシ)とは|ブランドについて
レザージャケットの魅力を紹介するまえに、ブランドについて解説いたします。
Sisiiはロングセラーのライダースをはじめ、バリエーション豊富なジャケット類、ニットやボトムス、バッグ、シューズ、小物など魅力的なアイテムが満載。ブランドについての知見もぜひ深めていただければと思います。
- ブランド紹介
- ブランドの独自性
それでは詳しく見ていきましょう。
ブランド紹介
2001年の創業以来、幅広い層から愛される日本屈指のトータルウェアブランドです。
神戸での初出店や繊研大賞受賞を皮切りに、国内セレクトショップへの卸しを展開。
また、欧米の著名なコレクションにて出展をかさね、現在では日本のみならずアメリカやヨーロッパ、アジア諸国など、世界中のファッショニスタから高い評価を得ています。
なかでも、ブランドがリリースを続けるレザージャケットは、根強い人気を誇るアイコン的存在です。
ブランドの独自性
ブランドコンセプトにある一節で、直訳すると「新たな基準から離れる」ことを意味します。
自由かつ普遍的な新たなスタンダードを追求し、着る人の日常にいつも寄り添ってくれるようなブランドです。
厳選素材から創りだされる作品は、国内の自社工場で生産され、他のモノと明確に一線を画すほど。
洗練されたデザインはいかなるスタイルにもフィットし、ナチュラルな風合いを感じさせてくれます。
「いつでも必要とされる存在」でありたい……。
Sisiiは卓越した技巧でそれを見事に具現化し、ちょっとしたお出かけや旅行など、どんなシチュエーションでも共存できるモノづくりを発信しつづけているのです。
Sisii|レザージャケットの機能美6選
ここからは、Sisiiレザーの魅力や機能性について、以下を紹介していきます。
ブランドの定番としてブラッシュアップされてきたSisiiレザーは、一般的なレザージャケットの真逆をいくような全くの別物といってよいでしょう。
レザージャケットにイメージされる欠点の多くを解消した、圧倒的な機能美をぜひご覧ください。
① 美しいディテール
まず触れておきたいのが、究極のレザーを創りだす「職人たちの情熱と卓越した技巧」です。
レザーの特性を知り尽くす職人が、まるでアートを完成させるかのように、幾多の工程を丁寧に進めていきます。
完成までに一か月以上をかけ、温度や湿度、革の状態などを見極めながら、高いクオリティを保ちつづけるのです。
レザーの表面や袖口にはヴィンテージ加工が施され、味わいのある質感を演出。
また、カバンにいれて持ち歩くためのシワ加工など、ユーザーへの細やかな気配りが垣間見えます。
通常、ジャケット背面には革のつなぎ目が存在しますが、上質な一枚皮を贅沢に使用するSisiiレザーにそういった箇所はありません。
センター部を縦にはしる「切れ込みデザイン」がその証です。
「いいモノを仕上げ、いいモノを届けたい……。」
職人たちの想いと技術力が「美しいディテール」を形成し、多くのレザーファンを魅了しています。
② 軽量感と動きやすさ
Sisiiレザーの魅力は何といっても究極の薄さが可能にする「軽量感」と「動きやすさ」にあります。
ストレッチ性もあるので、レザー特有の動きづらさから解放され、ストレスフリーの着心地を体感できるはずです。
レザージャケットのゴツゴツした重量感が苦手な方は、一度袖をとおしていただければと思います。
薄くやわらかい生地なので、「レザーを着るというよりシャツジャケットをかるく羽織る感覚」といったほうが、Sisiiレザーを着用したときの生地感に近いといえるでしょう。
③ 生地の柔軟性
独自の手法で牛皮をやわらかく鞣(なめ)し、「高い柔軟性」を誇るSisiiレザー。
着るほどカラダに馴染み、最初はマットな質感だったレザー表面も自然な光沢を増していくので、素材が変化していく過程もお楽しみいただけます。
薄くやわらかい生地はコンパクトに折りたたみバッグに詰めやすいので、外出時の持ち運びにも最適。
「快適な機能性」と「利便性」の共存こそSisiiレザーの根幹であり、人を惹きつける所以なのです。
④ 乾きやすく蒸れにくい
Sisiiレザーは軽くやわらかいだけでなく通気性にすぐれ、ブランドは「呼吸する革」と表現しています。
製革の仕上げによくみられる着色剤や仕上げ剤を使用しない、いわゆる「素上げ加工」を採用。
革本来がもつ自然な風合いを残し、限りなく「素」の状態に仕上げていきます。
これによりレザー表面の毛穴が覆われず、外気をとりこみジャケット内の熱を放出するので、体温の上昇や発汗による蒸れを軽減できるのです。
また、雨に濡れても乾きやすいので、素材へのダメージを最小限におさえられます。
⑤ シンプルで上品なデザイン
多様な機能性をもつSisiiレザーは、着る人のシルエットを美しく魅せる「デザイン性」にもすぐれます。
シンプルで上品なデザインは、様々なスタイルにフィットし、あらゆるシーンで活躍できること間違いなし。
スリムやワイドなパンツ、オーバーオール、スカート、ワンピースなどボトムスとの好相性を活かし、コーディネートの幅をひろげましょう。
ドレスパンツにも合わせやすいので、ビジネスシーンでの着用もおすすめです。
春秋はシャツジャケットの感覚で羽織りものとして、冬場はインナー使いでアウター内に着込み、クールな装いを着飾ってみるのもよろしいのではないでしょうか。
Sisiiレザーは豊富なカラーバリエーションで遊び心もあり、ロングシーズン楽しめるなど、レザーの可能性を引き上げる至高の作品といえるでしょう。
⑥ 洗えるレザー
最後に特筆すべきは「洗えるレザー」です。
Sisiiレザーをすでに愛用されている方であれば驚きはしないでしょうが、一般的な概念から考えて、レザージャケットを家庭で洗うなど怖くてなかなかできるものではありません。
そんな不安を払拭したのがレザー職人の技術力であり、前に解説した「素上げ加工」を施したことで、家庭用洗濯機での水洗いを可能にしました。
デザインや機能性ばかりを追及するのでなく、着る人のアフターケアまで配慮する姿勢には、「長く愛用してもらいたい」と願うブランドの強い気持ちが伝わってくるようです。
もちろん、レザーを洗わずに経年劣化をとことん楽しむのもアリでしょう。
しかし、衣類を長く愛用するには「素材の健康をたもつ」必要があり、おしゃれの基本として「清潔感」も大切にしなければいけません。
気になる汚れやニオイがあるときは、積極的なメンテナンスを心がけましょう。
圧倒的「デザイン美」を放つファッションブランド「Rick Owens」。
国内外に根強いファンをもち、多くの著名人が愛用していることでも有名です。
個性を全面に打ちだした独創的なモノもあれば、無駄を削ぎ落としシンプルな美しさを表現したモノなど、ニーズを選ばないデザインの多様性は世界中のファッショニスタを魅了しています。
そんな独創的ハイブランドの歴史や魅力、コレクションを徹底解説。
海外ブランドをお得に購入できるECサイトも紹介しているので、インポート好きの方は必見です!
Sisiiレザーの洗い方
Sisiiレザーの洗い方をご紹介いたします。
レザーをはじめて洗う方は不安になるかもしれませんが、ブランドの確固たる技術と実績がつまったジャケットですので、正しい方法さえ実行すれば、不具合を起こすことはありません。
どうしても洗うのが心配な方は、メーカーに直接相談することで、より適切なメンテナンスを行えるでしょう。
著者はSisiiレザーを何度か洗っておりますが、とくに問題もなく、購入から10年以上経った今でもお気に入りレザーとして活躍中です。
それでは詳しく見ていきましょう。
洗濯前|知っておくべきポイント
レザー洗濯を開始するまえに、知っていただきたいポイントをお伝えいたします。
品質にすぐれた「洗えるレザー」とはいえ、誤った方法で洗濯してしまうと、縮みや色落ち、変色、型崩れなど不具合を起こしかねません。最低限の予備知識としてご確認いただければと思います。
① 「洗濯表示」や「メーカー推奨の洗い方」を確認
レザージャケットはモデルによって素材や縫製、加工など仕様は様々です。
同じブランドであっても、生産した年代や使用素材によって、メンテナンスに違いがあっても不思議ではありません。
はじめて洗う衣類は、洗濯表示やメーカー推奨の洗い方を確認し、その内容に従ってください。
② 単独で洗う
他の衣類と一緒に洗濯すると、色移りや生地のこすれなど、不具合を起こす可能性があります。
レザージャケットは、細心の注意を払いながら単独で洗いましょう。
③ おしゃれ着洗剤を使用
通常の洗剤は漂白剤や蛍光剤配合のものが多く、洗浄力が強力なため、生地を傷つけ色落ちすることがあります。
「おしゃれ着用の中性洗剤」を使用しましょう。
液性はパッケージの仕様に記載されています。
なお、洗剤に含まれる成分が洗濯表示などで禁止されている場合は、使用をお控えください。
④ 乾燥機NG|脱水は短時間
乾燥機は高温熱によって生地が傷みやすく、縮みの原因にもなりますので使用は避けてください。
長時間の脱水も型崩れや縮み、色落ちすることがあるので要注意です。
脱水時間はレザーを持ったときに、水がポタポタ落ちない程度に留めておきましょう。
洗濯機にもよりますが、著者の脱水時間は「30~60秒」と短時間です。
レザーの乾燥は時間を要しますが、機械に頼らない自然乾燥を意識していただければと思います。
⑤ 干し方|風通しのよい日陰で平干し
レザーは直射日光を浴びつづけると、日焼けや色あせ、変色してしまう恐れがあります。
乾燥は「風通しのよい日陰で平干し」するようにしてください。
洗ったレザーは水分を含み重量があるため、ハンガー干しだと、伸びや変形が起こりかねません。
また、通常の保管についても高温多湿をさけ、暗室に平置きすると安心です。
室内干しの場合は、扇風機で風をおくり乾燥時間を短縮させ、部屋干し臭や湿気から守りましょう。
洗い方|洗濯機&手洗い
ここからは、Sisiiレザーの洗い方として、2つの方法をご紹介いたします。
- 洗い方①|洗濯機
- 洗い方②|手洗い
素材の仕様や状態を把握し、お使いのレザージャケットに最適な方法で洗い上げましょう。
洗い方①|洗濯機
手順1:ボタンやジッパーを閉じ、折りたたんでネットに入れる
ゴミや埃、髪の毛などの付着があるときは事前に取りのぞき、ボタンやジッパーを閉じます。
開けたままだと、金具まわりの生地劣化やジッパーが生地を傷つける恐れがありますので、必ず閉じてください。
レザーが激しく動かないよう、ネットのサイズに合わせて折り込むことで、型崩れの防止効果が期待できます。
裏地の汚れが気になるときは、裏返しで洗ってもOKです。
手順2:中性洗剤を溶かした水にレザーを投入し、洗濯スタート
レザーが浸かる量の水を溜め、全体にいきわたるよう洗剤を溶かしておきます。
そこにレザーを投入し、洗濯スタート。
なお、レザーが水の上に浮かないよう、手でしっかり水を浸透させてから開始してください。
通常コースで洗濯されている方もいらっしゃいますが、著者は弱水流のおしゃれ着コースでやさしく洗い上げるようにしています。
設定は「洗い:10~15分 / すすぎ:2回 / 脱水:30~60秒」です。
手順3:脱水が終わったら、すぐに干す
脱水が完了したら、すぐに干しましょう。
洗い終わった衣類を長時間放置すると、菌の繁殖やシミ、変色の原因となりますので早めに干すのが大切です。
全体のかたちを整え、風通しのよい日陰に平干しをしてください。
洗い方②|手洗い
手順1:おしゃれ着洗剤を水にうすめ、押し洗い
ジャケットが浸かる大きさの桶や洗面台に水をはり、おしゃれ着洗剤を薄めます。
お湯は使用せず、手荒れや水が冷たいときは手袋などを使用してください。
ボタンやジッパーを閉じ、押し洗いでやさしく洗っていきます。
レザーに洗剤が浸透してきたら、10~15分程度のつけ置き。
長時間のつけ置きは変色を起こすといけませんので注意しましょう。
手順2:すすぎを数回行う
つけ置きが終わったら、すすぎ洗いを数回くり返し、衣類に染みこんだ洗剤を洗い流します。
強くこすったり揉んだりせず、やさしく洗うことを心がけてください。
手順3:洗濯機で脱水し、すぐに干す
洗剤を流しきったら、洗濯機を使用し、30~60秒の脱水を行います。
必ず洗濯ネットに入れて脱水し、終了したらすぐに風通しのよい日陰に平干ししましょう。
以上で、手洗い洗濯は完了です。
Sisiiレザーを洗うと、引き締まった着用感になるかもしれませんが、何度も袖をとおすうちに生地が伸び、またカラダに馴染んできます。
大切なレザーを長く愛用できるよう、メンテナンスの継続を心がけてください。
Sisiiレザーのサイズ感
Sisiiレザーを購入する方が気にされるポイントとして「サイズ感」がよく聞かれます。
通常のジャケットにくらべ、Sisiiレザーはタイトな作りですが、仮に「タイトなSサイズ」と「ゆとりのあるMサイズ」で迷われるなら、Sサイズがおすすめです。いい方を変えるなら、はじめて袖をとおしたとき「少しサイズがキツイな……」と思うサイズが、将来的にジャストフィットに収まってくるといったところでしょうか。
なぜならSisiiレザーの機能性にあるとおり、最初はタイトでも着るほどに馴染み、いい感じに生地が伸びてくるからです。また、シルエットについても、少しタイトなほうが美しい見栄えを表現できます。
著者も最初に羽織ったとき「ちょっとキツイな……」と感じましたが、生地がやわらかく伸縮性もあるので、まったく苦にすることなくすぐに馴染みました。
しかしながら、以下のような場合はタイトでなく、ジャストフィット、あるいはワンサイズ以上大きめからお選びいただいてもよろしいかと思います。
- ルーズに着こなしたい
- がっちり体型、あるいはお腹まわりが気になる(タイトだと、ジップを閉めたときパツパツになってしまうかも)
- 衣類の締めつけがどうしても苦手(締めつけに耐えられず、使わなくなると本末転倒)
ご自身の趣味嗜好や理想とするスタイリング、着用シーンに最適なサイズを見極め、Sisiiレザーの醍醐味である「快適な着心地」と「利便性」を着こなしましょう。
レザーのイメージを覆す「唯一無二」を体感しよう
Sisiiレザーの魅力について解説してきました。
ポイントをまとめると以下のとおりです。
- 熟練の技巧が具現化した「美しいディテール」
- 生地の薄さによる「軽量感と動きやすさ」
- カラダに馴染む「高い柔軟性」
- すぐれた通気性により「乾きやすく蒸れにくい」
- コーディネートの幅をひろげる「シンプルで上品なデザイン」
- 長期使用を可能にする「洗えるレザー」
Sisiiのレザージャケットは「長く愛用してもらいたい」と願うブランドの想いをそのままに、ブラッシュアップをくり返しながら進化をつづけています。
エレガントな佇まいに内包された「唯一無二の機能美」。
Sisiiの「マイルドレザー」を身にまとったとき、これまでのレザーで得られなかった新感覚が芽生えるはずです。
豊かさに彩られ、より洗練されたレザーライフをいま始めましょう。